FC2ブログ

タイトル画像

目を疑う真夜中の珍客

2018.07.13(01:51) 288

地方都市の郊外に住んでいると、身近な自然の中にいるさまざまな生き物に出会えます。子供の頃から、もうそれが当たり前のようになっているので、特段、感動を覚えるということでもありません。

ここ20年から30年は、周囲の野山が開発されて住宅街や団地が出現しましたが、手付かずの自然も依然として広がっているところが多く、今でも田舎の暮らしやすさが残っています。

P1110103.jpg

この季節には、開け放った玄関などから昆虫が時々、入って来たりします。11日の午後、洗濯物を取り込むためにサッシと網戸を開けたら、珍しくオニヤンマが豪快な音を立てながら乱入して来ました。日本で最大のトンボと言われるオニヤンマは、獰猛なスズメバチをも食べてしまうという意外な一面を持っているそうです。

先週はそのスズメバチが家に突入して恐怖を味わっただけに、遅まきながらもちょっと心強いですね。今回はうまくタイミングが合いませんでしたが、その代わりに、座敷の天井の近くにしばらく止まっているところをゆっくり撮影できたので良かったです。その後、明るい南側の網戸を開けると、オニヤンマはさっとそちらへ一直線に飛び立ちました。

さて、本題はここからです。同じ日の午後10時半頃に、今度は玄関の中で「ガタッ、ゴトッ」と、間隔を置いて物音がし始めました。何やら怪しい音に知可子は最初ビクビクして、すぐに確認しに行くことができませんでした。でも、音は止むことがなく、恐る恐るその方向へ歩を進めて発見したのが、まさに自分の目を疑う生き物の姿でした。

P1110088.jpg

地下室へ降りる階段の扉前に、かなり大きなカメがいたのには面喰ってしまいました。ドアストッパーとして使っている空き箱と地下室の扉に挟まれる格好で、どうやらカメは身動きがとれないままだったようです。知可子が自宅前のコンクリートに水を撒いていた隙に、玄関内の階段に忍び込んでいたのでしょうか。

カメを上までヒバサミで持ち上げて体長を計ってみたら、甲羅の縦が15cm弱で幅が11cmほどです。巻き尺をピタリと付ける気持ちの余裕がなくて、少し離れたところから計測を試みたため、大方の数字となっています。一体、川からどこをどう歩いてきたのか、身体全体に土が付いた様子でした。とにかく、カメなら先ずは水を欲しているはずと、雨水を溜める大きなプラスチックの桶に水を張ってその中へ入れました。

P1110097.jpg

それからいろいろと調べたところによれば、この珍客は日本固有種の二ホンイシガメでした。カメと名が付くからには川にしかいないものと考えてしまいがちですが、実際は田んぼや山林だけでなく、人家の畑に出没してトマトを御馳走になったりするらしいですね。一般の常識と少し違うのは、予想以上に足が速くて時速350mで移動するということです。行動範囲も相当広いらしく、「夏季に陸づたいに一定の地域内にある複数の水場を移動する」とも書かれていました。

知可子の家から東に500m、西に700mくらい離れた両方に、それぞれ小さな川が流れています。農業用の水路もあり、近辺はカメが生息するには十分な環境が整っています。大雨で溢れた川からいつの間にか住宅地に紛れ込んだのか、或るいは、知可子の家のトマトがお目当てだったのか、珍客訪問の真相はよくわかりません。

それでは、今日はフランス語で『カメ』を表す単語といきましょうかね。ちょっとかわいい感じの響きがある tortue (トルテュ) だから、自分で声に出して読むと音が耳に残りそうな言葉です。発音としては、 o は口を上下に若干大きめに開く日本語の オ に似た音で、 r が水なしうがいのように喉の奥で空気による摩擦から発せられる音です。そして、 u の部分では唇を丸くして強めに突き出し、舌先を下の歯の付け根に押し付ける感じで ユ を出して下さいね。フランス語の e で終わる名詞のほとんどが女性名詞であると、前にもご紹介させて頂いた通り、今回の単語も女性名詞ですよ。誰かが大事に飼っとるてゅうふうにはとても見えないから、東か西の川からやって来たカメさんですね、きっと。

朝が来たら、カメを近くの川の方へ連れて行こうと考えていたのですが、青いプラスチック桶がお気に召さなかったのか、「ゴツン、ゴツン」と甲羅を勢いよくぶつける抗議の音が静かな夜に響いていました。そのうち止むかと思いきや、一向に静まる気配がなく、ご近所迷惑も少なからず心配でした。果たして、カメをこのまま放してあげるべきなのでしょうか。

環境省レッドリストに「準絶滅危惧種」として加えられているイシガメは、現在、国内に約98万匹が生息しているそうです。しかしながら、行動形態からして、珍客の行動圏にある我が家から行き先を決めるのは、やはりカメ自身であるほうが自然の摂理に叶っています。もしかしたら、人間がおせっかいを焼き過ぎてはいけないのかもしれないです。

車が通らない真夜中の涼しい山道を川へ帰るなら、卓上の計算では2時間もかかりません。知可子は庭先にお客様をお連れして、丁寧にお見送りしました。最終的には、それが自然と共に暮らす知可子の選択でした。

クリックに感謝いたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村




機能性表示食品の一目瞭然W




徹底的にPCを保護します。【Reason Core Security】
スポンサーサイト


1,2,3!幸せ語呂合わせやりくり言の葉手帖


日記 トラックバック(-) | コメント(0) | [EDIT]
<<楽天お買い物マラソンのスタートラインに立つ | ホームへ | この歌手の名前が示す意味をあなたはご存じですか?>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する